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気温や湿度が上がり、少しずつ汗ばむ日が増えてきましたね。
これからの季節、熱中症とともに気をつけなければならないのが食中毒です。
「食中毒といえば、冬に流行するノロウイルスでは?」と思う方も多いかもしれません。
確かに過去のデータを見るとノロウイルスは圧倒的に多いのですが、気温と湿度が急上昇するこれからのシーズンに猛威を振るうのは、大腸菌やカンピロバクターといった「細菌性」の食中毒です。
本日は、過去5年間(2021年~2025年)の食中毒患者数ランキングとともに、これからの季節に特に注意すべきポイントと予防策をご紹介します。

実は、私がライフヘルスコーチとして皆様の「健康資産設計」をお手伝いする中でも、夏が近づくと「なんとなく胃腸が重い」「お腹の調子がスッキリしない」といったご相談をよくいただきます。
湿度や温度の変化で自律神経が乱れると、胃腸の働きが落ち、お腹の「免疫バリア」も一緒に弱まってしまいます。
その隙を突いて襲いかかってくるのが、これからの季節に増える細菌たちなのです。
あなたと大切なご家族の体を守るために、まずは敵を知ることから始めましょう。
過去5年間の食中毒患者数トップ5
まずは、どのような原因で食中毒が起きているのかを見てみましょう。
| 順位 | 原因物質 | 患者数 | 種類 | 主な原因食品 |
| 1位 | ノロウイルス | 34,636名 | ウイルス(冬〜春) | カキなどの二枚貝、二次汚染された食品 |
| 2位 | 病原大腸菌 | 9,042名 | 細菌(夏場に警戒) | 加熱不足の牛肉、サラダ、井戸水 |
| 3位 | ウエルシュ菌 | 7,028名 | 細菌(夏場に警戒) | カレー、シチューなど作り置きの煮込み料理 |
| 4位 | カンピロバクター | 5,802名 | 細菌(夏場に警戒) | 鶏肉(鳥刺し・レバ刺し等)、生野菜 |
| 5位 | サルモネラ属菌 | 3,194名 | 細菌(夏場に警戒) | 卵(および加工品)、食肉調理品 |
圧倒的1位のノロウイルスは「ウイルス性」で、主に冬から春にかけて多く発生します。
しかし、2位から5位を占めるのはすべて「細菌性」であり、これらは気温や湿度が上がるこれからの季節に最も活発に増殖します。
特に警戒すべき「細菌」の特徴
これからのシーズン、特にご家庭やバーベキューなどで気をつけたい細菌の特徴をまとめました。
- 病原大腸菌(O157など)非常に強い感染力を持ち、少量の菌でも激しい腹痛や血便を引き起こします。乳幼児や高齢者は重症化しやすいため、ハンバーグや牛肉などの中心部までしっかり加熱することが必須です。

- カンピロバクター近年増加傾向にあります。鶏肉の生食や加熱不足が主な原因です。感染から数週間後に手足の麻痺(ギラン・バレー症候群)を起こす事例も報告されているため、「新鮮だから生でも安全」という油断は禁物です。

- ウエルシュ菌(別名:給食病)酸素のない場所を好むため、カレーやシチューなど大鍋の底で増殖します。100℃で1時間加熱しても死滅しない「芽胞(がほう)」という殻を作るため、通常の再加熱では防げません。作り置きには十分な注意が必要です。

- サルモネラ属菌家畜やペットの体内に広く生息し、乾燥に強いのが特徴です。卵や肉類が原因となることが多く、こちらも乳幼児の重症化リスクがあります。熱には弱いため、十分な加熱が有効です。

ご家庭でできる食中毒予防「3大原則」
細菌性の食中毒を防ぐためには、厚労省や多くの方が発信している以下の「付けない」「増やさない」「やっつける」の3つを徹底することが何より大切です。
1. 細菌を「付けない」(清潔)
- 調理前、食事前、トイレの後は、石鹸で爪の間まで丁寧に手洗いをしましょう。
- 生肉や魚を切った後のまな板・包丁は、すぐに熱湯などで消毒し、他の食材への二次汚染を防ぎましょう。
2. 細菌を「増やさない」(迅速・冷却)
- 購入した生鮮食品はすぐに冷蔵庫(10℃以下)や冷凍庫(-15℃以下)へ入れましょう。細菌の多くは室温で活発に増殖します。
- 調理した料理は長時間室温で放置せず、早めに食べきりましょう。ウエルシュ菌対策として、カレーなどは小分けにして急速に冷やしてから冷蔵庫へ入れるのがポイントです。
3. 細菌を「やっつける」(加熱・殺菌)
- 肉料理などは、中心部まで十分に加熱(目安:中心温度75℃で1分以上)して食べましょう。
- 作り置きのスープなどを温め直す際も、よくかき混ぜながら中心までしっかり火を通すことが大切です。
もし症状が出てしまったら?
万が一、激しい嘔吐や下痢、血便などの症状が出た場合は、自己判断で市販の下痢止め薬を飲まないでください。
薬で下痢を止めると、かえって体内に原因菌を留めてしまい、症状が悪化することがあります。

お身体のプロとしてお伝えしたいのは、この嘔吐や下痢は、体内に侵入した有害な菌を「一刻も早く外へ排出しよう」とする、体からの強烈な防衛反応(SOSサイン)だということです。
日頃から忙しく、ご自身のケアを後回しにして感覚が麻痺してしまっている方(サイレント・ボディ状態の方)ほど、「早く仕事に戻らなきゃ」と薬で無理やり症状をねじ伏せてしまいがちですが、それは体内をさらに目詰まりさせる原因になります。
特に小さなお子様やご高齢の方は脱水症状を起こしやすいため、こまめな水分補給を心がけ、速やかに医療機関を受診してください。
これからの季節、美味しい食事がたくさん待っています。正しい知識と対策で、安全で健康的な毎日をお過ごしください!
※当記事は特定の医療行為を推奨、または否定するものではありません。美容目的の自由診療におけるリスクについても、健康コンサルタントの視点から一般的な注意喚起を行うものです。実際の使用に関しては必ず専門医にご相談ください。


