昔から不思議に思っていることがあります。
電車に乗っているとき、横断歩道で信号待ちをしているとき……
ふと視線を感じてパッと見ると、高確率で「赤ちゃん」と目が合います。
それもチラ見ではありません。
じーーーっと、穴が開くほどの熱視線です。

そうなると、もうダメですね。
私の中のおじさんなのに「おばさんスイッチ」が入り、思わず自然と笑みがこぼれてしまいます。
声を出したら怪しい人になってしまうので、声は一切出さず、目を見開いたり、口をパクパクさせたり、眉毛を動かしたりと、100%「顔の表情だけ」で話しかけるわけです。
するとどうでしょう。
赤ちゃんはもう、私の「無言の顔芸」に釘付け! さらに身を乗り出すようにして、じーっと見つめ返してきます。
こうなったら最後。
周囲の雑音は消え去り、そこは「赤ちゃんと私だけの2人きりのワールド」の完成です。

ただ、ここで面白いのが、一緒にいる「お母さんの反応」です。
これがまさに千差万別。
「あらあら、遊んでもらってよかったね〜」と
ニコニコ会釈してくれる好意的なお母さんもいれば……
「……ッ!?」と察知し、急に赤ちゃんを私と反対側へクルッと向け、
「なんか変なおっさんに絡まれてるわ」と言わんばかりの警戒度100%の表情をされるお母さんも(笑)。
後者の時は「すみません、怪しい者ではありません……!」と心の中で平身低頭しております。

それにしても、なぜ私はこんなにも赤ちゃんと目が合うのでしょうか?
「私が根っからの赤ちゃん好きオーラを出しているから?」
「いや、単におっさんの顔が奇抜で面白いのかな……?」
そんな長年の疑問を抱えていたある日、SNSでとんでもない投稿を見かけました。
そこに書かれていたのは、衝撃の説でした。
『赤ちゃんと目が合う人は、赤ちゃんにとって「安心できる人(守ってくれそうな人)」だから!』
……えっ、本当ですか!?
解説によると、赤ちゃんにとってお家を出た「外の世界」は、見知らぬ音や人がいっぱいで、
ちょっと不安な場所なのだそうです。
特にベビーカーに乗っているときは、大好きなママの顔が見えなくて不安度がMAXになることも。
そんなとき、赤ちゃんは本能的に
「この人は自分を守ってくれそうだな」
「この人は安心だな」
と感じる人を出先で探し出し、じっと見つめているのだとか。

……なにそれ、嬉しすぎるやろ!!!
「顔が面白いから」じゃなかった!
「変なおっさん」じゃなくて、
「安心できるセキュリティ担当」として選ばれていたんだ!
と知った瞬間、ニヤニヤが止まりませんでした。
それ以来というもの、街で赤ちゃんと目が合うと、
以前にも増して愛おしく、嬉しくてたまらなくなっています。
実は私、自分にも他人にも結構厳しい性格でして、
普段はわりとシャキッとして生きています。
でも、言葉も通じない小さな赤ちゃんから「このおじさんは安心できる!」と合格点をもらえたような気がして、心がスーッと柔らかくなりました。
赤ちゃんに選んでもらった誇りを胸に、
これからは赤ちゃんだけでなく、出会うすべての人に対して優しく、
心温かい存在として生きていこう!と心に固く誓いました。
……まあ、長年の厳しい性格ですから、
急には無理ですけどね(笑)。
ちょっとずつ、優しさ溢れるおじさんを目指していきます!
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